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糊こぼし
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昨年の3月、大阪高麗橋吉兆で雛膳を友人といただきました。
いつも吉兆の料理については価格と提供料理がリーズナブルか否か? 喧々囂々ですが、私の意見は・・・?
今回はそれは横において、
由緒ある雛飾りも立派ですが、棚に楚々と飾られた椿の造花が気になりました。
根っこが立派にはった青竹の花器にいけられたすすけた椿の造花です。
女将さんから「二月堂のお水取りに使われた椿をもらい受けてきたものです」と案内をいただき、さすが!!と感激しました。
関西では「お水取りが終わるまではぬくならへん」と言われ、我ら関西人はお水取りを心待ちにしています。
以前、お水取りに因んだお菓子糊こぼしをいただいたことがあります。その時は気にもしなかったのですが、ここでお菓子の糊こぼしとお水取りがつながりました。帰ってネットで調べて納得。
奈良をブラリと歩きがてらに糊こぼしを買ってきました。「京のお菓子とは趣きがちょっと違う。奈良と平安の違いがあるように思う」と我がダンナは言いますが、黄身あんをこなしの花びらで囲った糊こぼしを「今頃は練行衆の方たちがお水取り本番に向け、椿の造花を作っておられるんだろうな〜」と思いを巡らし、今回は思いひとしおにじっくり味わいました。
次は本物の糊こぼしを見に行かなくては・・・
東大寺、開山堂の南に植えられているという・・・
紅色で白斑入り、中輪、一重咲きの古花。
奈良の3椿花の1つ・・・ |
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